特集:五物解毒湯(ごもつげどくとう)
アトピー性皮膚炎、ニキビへの応用

「五物解毒湯」

活用方法

春の時期の「かゆみ・湿疹」対策

アトピー性皮膚炎は、ジクジク型や乾燥型など個人個人の状態が異なります。
一般には、天気が周期的に変わりやすい時期で、低気圧の接近など雨の降り出す前や、
湿度や気温が高くなる時など、急に肌の調子が悪くなったりしがちです。

五物解毒湯をこんな時によく効く!

滲出液がありジクジクして暗紫色(慢性化、血色の悪い赤み)を呈しかゆみを伴う(ジクジク型)の湿疹、
アトピー性皮膚炎、ニキビ、蕁麻疹などや、かゆみや化膿などを伴う掻痒性皮膚疾患、
化膿性皮膚炎、瘰癧、肛門膿瘍・痔核、肛門周囲など

その他、

●低気圧の接近など雨の降り出す前や、湿度や気温が高くなる時などに急に患部の赤みやむくみ、
滲出液が増し、かゆくてたまらないなど、調子が悪くなるタイプ
(周期的に天気が変わる時期・梅雨・夏場など、気温が高いまたは湿気の多い時期)
※既に滲出液の増加、むくみなどが急に悪化してかゆみや不快感が増したときには、
越婢加朮湯や排膿散及湯、サフランなどの頓用も効果的です。

●便秘による吹出物やにきび、その他、便秘(湿熱・解毒)による皮膚症状の悪化

●皮膚や粘膜の急性症状(患部の紅色)が慢性化して暗紫色を呈し、かゆみがあるもの

五物解毒湯{川きゅう、十薬、荊芥、大黄、金銀花}
効能・効果:かゆみ、湿疹


「かゆみ・湿疹」の効能・効果を有する漢方処方“五物解毒湯”のエキス細粒を発売させていただきます。
五物解毒湯は、痒みを伴う湿疹の消炎解毒を目的とした漢方処方です。
患部が暗紫色を呈し掻痒感や小発疹を繰り返すといった化膿性皮膚炎や掻痒性皮膚疾患などに用いられます。

「五物解毒湯」
成分・分量:十薬1.6g、金銀花1.6g、大黄0.8g、川きゅう4g、荊芥1.2g(1日3包または6g)
効能・効果:かゆみ、湿疹
主な適応:湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、蕁麻疹、肛門周囲や陰部の湿疹など
主な目標:毒(化膿)症状が慢性化し治りにくい、あるいは急に症状が悪化した痒みを伴うもの
●皮膚粘膜がジクジクしたりむくみを伴い、患部の血行が悪く暗紫色を呈し盛り上がり、痒みを伴うもの
●熱毒・湿熱・便秘などにより皮膚症状が悪化するもの
※化膿性皮膚病や掻痒性皮膚病などで、急性炎症の時期(表熱)はある程度過ぎて慢性(裏熱)化し、
毒(化膿・腫れ・血行不良など)が残っているもの、
即ち表より裏に熱が移り、患部が鮮紅色から暗紫色に変わってきたものが目標になる。

主な薬能:消炎解毒・消腫・止痒を主とする
解毒消腫、活血清熱、きょ湿、止痒、活血】

構成生薬の主な薬能
十薬:清熱解毒、排毒、利尿、消癰、緩下(炎症による腫れや膿などを改善)
大黄:清熱瀉火、涼血解毒、清化湿熱、瀉下(炎症の改善の他、血液循環も改善)
金銀花:清熱解毒、涼血(瘡瘍腫毒として皮膚病などの炎症や腫れ、化膿などを改善)
荊芥:きょ風散熱・止痒、散於止血(蕁麻疹のかゆみや、皮膚化膿症などに用いる)
川きゅう:活血化於(患部の血行停滞を改善し、他の生薬の働きを助ける)

出典:日本経験方【《方輿○》有持桂里*】 *江戸時代の医師

《「稿本」方輿○》巻之六 有持桂里口述車
魚腥湯 此の処方は、解毒一般の剤である。
およそ、黴瘡において格別の証候がない場合には、此の処方を試みると良い。
何か制しなければならない事があれば、それぞれ該当する処方を用いるが、
然るべきものがない時には此の処方を用いる。
およそ解毒の処方は、華(中国)の処方に捜風解毒を始めとして、
和(本邦)の方にもいろいろあるけれども、この処方は純粋に効果がある。
故に、解毒の剤はこの処方ひとつにて片付けてよい程のものなり。
この上に荊芥を入れて五物解毒湯という。(中略)
この処方は多くの場合は荊芥を入れて良きなり。
荊芥は発し解毒するのもにて、安排(程合いを加減する)のよきものなり。
故に今は大氏(多く)は、荊芥を加え用いるなり。
上部下部の毒に拘らず荊芥を加えて捜風解毒するというのは本草書に見るところである。
(中略)痔、瘰癧などにも良し。

五物解毒湯は、元々梅毒や痔、瘰癧の処方として登場しましたが、
その後、化膿性蚤痒性皮膚炎などにも応用範囲が拡大されています。


五物解毒湯と三金湯のアトピー性皮膚炎・ニキビへの応用

春先など季節の変わり目に、調子が悪くなる病気の一つに、アトピー性皮膚炎があります。
悪化の原因として、低気圧の接近や急激な気温・湿度の変化などが指摘されていますが、
アレルギー性疾患や精神的素因の関係する病気にそのような傾向があるようです。
 アトピー性皮膚炎や湿疹の場合、特にジクジク(湿潤)タイプでその傾向が強く、
急に分泌液が増え、むくみや熱感などが痒みを誘発し、
イライラして患部を掻きむしりたくなるような衝動に駆られるケースもあります。
また、化膿性疾患であるニキビや吹き出物(毛膿炎)は、甘いモノや脂肪分の多い食物の取り過ぎや便秘、
また梅雨時や夏場などに悪化する傾向があります。

湿症状と熱症状を改善する五物解毒湯・三金湯
 アトピー性皮膚炎(ジクジク型)やニキビでは、
@「熱症状」〔発赤・化膿・痒み・熱感、イライラ感(煩躁)〕
A「湿症状」〔分泌液過剰・湿潤・化膿・腫脹〕
が認められますが、五物解毒湯や三金湯はこれらを改善します。


五物解毒湯(漢方薬=一般用医薬品)と三金湯(健康食品)の比較

               五物解毒湯(医薬品)                  三金湯(健康食品)

原典及び基本処方   日本経験方                         五味消毒飲 《医宗金鑑》 加減方

はたらき          効能効果:かゆみ、湿疹                 薬能:清熱解毒・消散疔瘡・ニキビ

処方の特徴        消炎・解毒排膿・消腫・患部の循環          炎症や化膿の顕著な皮疹に対する消炎解毒・抗菌・
                改善作用を示す                      鎮痛作用を示す

適応             ジクジク型*でかゆみを伴う湿疹、アトピー      赤く腫れて、痛みを伴うようなニキビ、毛嚢炎および
                性皮膚炎、蕁麻疹、痔瘡、ニキビ(便秘で悪化)   これらを伴うアトピー性皮膚炎など
                など

患部の特徴            湿症状≧熱症状                       熱症状>湿症状
                ●ジクジク型*でかゆみを伴なう              ●発赤、疼痛、化膿傾向がある
                 (*浸出液が多く湿潤傾向顕著)             ●患部の熱感が顕著で赤く(鮮紅色)、
                ●患部は暗赤色で微小循環不全               腫脹、痛みを伴う
                ●便秘により悪化する傾向がある             ●急性炎症、急性増悪
                ●亜急性炎症、慢性炎症

構成生薬          金銀花、十薬、大黄、川キュウ、ケイ芥          金銀花、蒲公英、菊花

   鎮痛          金銀花、十薬、大黄、川キュウ               金銀花、蒲公英、菊花
   清熱解毒       金銀花、十薬、大黄                      金銀花、蒲公英、菊花
生  抗菌          金銀花、十薬、大黄、ケイ芥                 金銀花、蒲公英、菊花
薬  ○湿・消腫       十薬、大黄                             蒲公英
の  止痒           ケイ芥
作  排膿            十薬                              (蒲公英)
用  微小循環改善     大黄、川キュウ                        


補足             小児の頭部のアトピー性湿疹や脂漏性湿疹などに    黄連解毒湯や清上防風湯などの代わりに、
                用いられる「治頭瘡一方」(医療用)と同様の効果     あるいはそれらと併用することで効果を増強
                がある

大山漢方堂薬局 商品 五物解毒湯
300包入り 21000円
500gボトル入り 16380円
(注意)アトピー性皮膚炎に、上記、「五物解毒湯」を、1〜3ヶ月服用して、効果なしの患者さんには、
大山漢方堂薬局 「調合漢方薬(オーダーメイド)」 をお勧めしています。
お気軽にお電話ください。0283-22-1574




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 漢方薬, How the Japanese Updated Traditional Herbal Medicine


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