はじめに、
(じんじょうせいかんせん)
乾癬(尋常性乾癬)とは?
「乾癬の症状」 鱗屑(りんせつ)を伴う大小さまざまの角化性紅斑が全身に多発する。
「尋常性乾癬とは?」
雲母状の鱗屑を伴う角化性の紅斑局面が、全身性に多発し、慢性に経過する病気です。
何年にもわたって良くなったかと思うと、また悪化するということを繰り返します。
「原因」
遺伝的な素因に、感染・ストレス・免疫異常・高脂肪食などのいろいろな環境因子が加わって発症するといわれていますが、
詳しい発症機序については、現在はまだよくわかっていません。
「発病」
境界がはっきりわかり、表面に特徴的な銀白色で雲母状の鱗屑を伴う角化性紅斑が多発します。大きさは大小さまざまで、
色は淡紅色から鮮やかな紅色までいろいろです。頭髪におおわれたところに脂漏性皮膚炎様病変で初発することが多く、
好発する部位は四肢伸側で、とくに肘頭・膝蓋や躯幹です。
発疹の程度は、個々の症例によって違いますが、小範囲のものから全身に多発するものまでいろいろあります。
いったん発症すると年余にわたって不定の周期で悪化・軽快を繰り返し、きわめて慢性に経過します。
厳選された生薬を調合致します。
「尋常性乾癬の治療」
ステロイド外用剤の外用療法(とくにODT療法)、活性型ビタミンD3外用療法、紫外線を用いたPUVA(光化学)療法、
ビタミンA酸誘導体エトレチナート内服療法免疫抑制剤であるシクロスポリン内服療法(効果は高いが、副作用に留意が必要)などの治療法があります。
各治療法にはそれぞれに一長一短があり、治療に際しては専門医によるきめ細かな指導が必要です。
「乾癬に気づいたら?」
乾癬は慢性で難治性の疾患です。病気に気づいたらただちに皮膚科専門医を受診することが最も重要で、
長期にわたって根気強く治療を続ける必要があります。
尋常性乾癬
はじめに
尋常性乾癬は表皮細胞増殖と角化異常を特徴とする慢性炎症性皮膚疾患である。わが国には10万人程度存在すると考えられている。
好発部位は被髪頭部と四肢伸側であるが、いずれの部位にも皮疹はあらわれる。爪の変形もしばし伴う。生命予後はよいが、
慢性に経過し極めて難治であるため、治療にあたっては効果もさることながら、なるべく副作用の少ないものを選択することが第一原則となる。
なお乾癬には、病型として尋常性乾癬のほか、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬、汎発性膿疱性乾癬、滴状乾癬などがあるが、
尋常性乾癬が90%を占めるため、通常、乾癬という場合は、尋常性乾癬のことをさす。
尋常性乾癬
乾癬の約90%を占める。小児から発症することもあるが、通常は思春期以降、あるいは中高年以降に発症する。
臨床的には銀白色の鱗屑を伴う紅斑性浸潤性局面を特徴とし、鱗屑を剥がすと出血点がみられる(Auspitz現象)。
病態生理上は、表皮細胞の増殖亢進と急速なターンオーバーが特徴で、それに伴う角化異常の結果、乾癬皮疹部では経皮吸収の増大と体内水分の蒸散亢進を認める。
したがって皮疹の面積が大きいほど、潜在的な脱水や電解質異常の可能性が高くなり、この究極として乾癬性紅皮症があらわれる。
乾癬の皮疹はどこにでも現れるが、好発部位として被髪頭部、肘、膝、腰部なとがあげられる。
無疹部皮膚に掻破はどの物理的刺激を加えると皮疹が誘発されるが(Kobner現象)、好発部位はこれに対応した刺激を受けやすい(擦られやすい)部位となる。
たとえば被髪頭部は毛髪の伸長により皮膚が擦られるため好発部位となる。
一方、紫外線は通常、皮疹の発現を抑える方向に働き、従って顔面はあまり侵さない。
そう痒は約50%の症例でみられ、時に強い痒みを訴えることもある。
欧米では人口の約1〜2%を占め、極めてありふれた疾患であるが、わが国では0.1%程度と少ない。
わが国の乾癬には性差があることが知られ、男女比が2:1になる(諸外国では1:1)。
また欧米では家族歴を有するものが多いが、本邦で家族歴を有する患者は5%にすぎない。
乾癬性紅皮症
尋常性乾癬の皮疹が全身に及んだ重症例。
個々の皮疹は尋常性乾癬にほかならないが、皮疹が全身に及ぶため、不完全な角層形成による脱水、電解質異常などをきたす。
また表皮細胞増殖亢進に伴う大量のタンパクの消費は、しばし低タンパク血症の原因となる。わが国では乾癬の約1%を占める。
関節症性乾癬
リウマチ因子陰性の関節炎を特徴とする。
関節炎は多くは遠位指節(distal interphalangeal:DIP)関節を侵す末梢型であるが、脊椎を侵す中枢型もある。関節の強い変形をきたすこともある。
乾癬皮疹の程度は様々で、必ずしも関節炎の程度とは相関しない。
近年、関節炎の診断技術の向上とあいまって、わが国でも少しずつ増えているが、頻度的には約4%にすぎない。
汎発性膿疱性乾癬
発熱、悪寒、戦慄を伴って全身に紅斑を生じ、その上に無菌性膿疱を多発する。
膿疱は癒合して膿海を形成したり、やぶれてびらんとなり、大量の浸出液の漏出の結果、低タンパク血症をきたす。
乾癬性紅皮症でも低タンパク血症をきたすが、これはタンパクの消費によるものであり、膿疱性乾癬におけるびらん面からの浸出液の漏出の方が、
強い低タンパク血症をもたらす。粘膜、爪も高率に侵される。
汎発性膿疱性乾癬は、尋常性乾癬の経過中に生じることもあるし、既往に乾癬がなく突然、生じることもある。
しばしば副腎皮質ステロイド内服が、膿疱性乾癬発症の誘因となるため、乾癬治療において、ステロイド内服は原則禁忌である。
汎発性膿疱性乾癬は、全身症状を伴い乾癬の最重症型であるが、皮疹は通常の乾癬とは相当異なっていることに注意する。乾癬の約1%を占める。
滴状乾癬
小児に多く、溶連菌感染の後などに直径1cm程度の小型の乾癬病巣が多発する。しばしば一過性に軽快するが、
尋常性乾癬に移行していくことも多い。乾癬全体の約3%を占める。
乾癬患者のQOLと治療満足度
乾癬患者は、基本的に生命予後はよいが、就職、結婚、その他、社会活動上、大きなハンディキャップをもつ。
乾癬患者は皮疹の存在を常に意識しており、他者からの視線が、最も大きなストレスとなる。
乾癬患者は医療者側の予想以上に大きな悩みを抱えている。
たとえば米国では体表面積が10%以上のいわゆる重症乾癬患者の79%が日常生活に支障をきたし、
40%が現在の治療に不満足であり、32%は治療が十分強力でないと感じているという。
わが国においても乾癬患者の治療満足度は約50%である。
医師の評価と患者の評価に大きなギャップがあることも問題で、乾癬患者はわれわれ医療者側が思っている以上に治療に満足していない。
これは治療に際して留意すべき事項となる。
PASIスコア
乾癬の皮疹の程度をある程度、客観的に評価するための指標。最高点は72点。
PASI(psoriasisarea and severity index)スコアは医療者側の評価であり、
患者の満足度、治療に対する切実度とは必ずしも合致しないことに留意する。
言い換えると、PASIスコアが小さくても、より強力な治療を望んでいる患者がいるということである。
特集:尋常性乾癬と漢方薬
「乾癬」は、年齢とともに増加傾向にあります。完全治癒が難しい難治性皮膚病です。欧米人に多く、人口の約2%が、乾癬の患者と言われるほどです。
日本では、過去にはまれな病気といわれていましたが、最近では、食生活の変化、特に動物性脂肪を多く取ることにつれて、乾癬の患者さんが急増しています。
現在は、皮膚科外来の1〜2%を占めるともいわれています。
「乾癬」は、炎症性角化症の1つに分類され、症状は、厚い銀白色の鱗屑がみられ、境界が鮮明な紅斑を伴っています。
初めは頭にできることが多く、長い間フケと勘違いしている方も多いようです。
頭部のほか肘頭、膝蓋、臀部など、継続的に刺激を受けやすい部位によく出ます。
痒みは個人差があり、ひどく痒みがある場合もあれば、全く痒くない場合もあり様々です。
特集:皮膚治療の漢方処方
急増する皮膚トラブル、これら疾病は血虚を基本とした「虚血血熱」が原因とも考えられます。
治療により、かゆみは治まりますが、定期的なかゆみ再発が普通で、
施薬側・患者側ともに不安を払い、腰を据えて長期治療に取り組んでください。
服薬と同時に、生活習慣の改善(早寝早起き、目の酷使をしない、散歩などで身体を動かす)にも取り組んでください。
皮膚病薬の幾つかに防風・荊芥の配合がありますが、この生薬ペアは「かゆみ止め薬」として働きます。
補血活血・調経=「四物湯」 = 血虚の基本対応薬。
血虚:血の持つ濡養(栄養・滋潤)作用が低下した状態で、循環血液量の不足が起こす不快感のこと。
肌につやがない、目の疲れ・かすみ・乾き、爪がもろい、筋の引きつり(こむら返り)・四肢のしびれ感、
月経周期遅延(甚だしければ無月経)・経血の過少など。
清熱瀉火・解毒・清熱化湿・止血=「黄連解毒湯」=三焦の実火(実熱)の代表処方。
実熱:高熱・顔面紅潮・目の充血・熱感・口渇、口苦・イライラ・不眠など、甚だしければ意識障害・狂躁状態を呈する。
舌質は紅、舌苔は黄〜黄膩
※その他熱証、血熱妄行・肝胆湿熱・脾胃湿熱・膀胱湿熱・心火旺・肝胆火旺・胃熱などに用いる。
※燥性を持つため、皮膚病治療に単独で用いません。
清熱瀉火・解毒・補血活血・止血=「温清飲」=四物湯+黄連解毒湯=血虚血熱に対する代表処方。
(痒み治療に、基本対応薬として用いる。)
血虚血熱:皮膚につやがない、目の疲れ・かすみ・乾き、爪がもろい、筋の引きつり(こむら返り)・四肢のしびれ感、
月経周期遅延(甚だしければ無月経)・経血の過少などの血虚の証候に、のぼせ・火照り・口渇・イライラ・不眠などの熱証や、
鮮紅色の出血(鼻血・不正性器出血・下血)、灼熱感のある暗紅色の発疹(乾燥性)・皮膚炎・口内炎などを生じます。
舌質は紅、舌苔は黄 温清飲のエキス製剤は、四物湯と黄連解毒湯の等量配合です。
「かゆみ」を訴えるのは血熱が高まったとき、温清飲に清熱剤(黄連解毒湯・三黄瀉心湯)を追加します。
かゆみ治療後も温清飲を継続服用すれば(1〜2包/日)、再発防止の手当てになります。
清熱解毒・活血=「五物解毒湯」=化膿性や掻痒性の皮膚疾患で、小発疹を繰り返すもの。
補血潤燥・止痒=「当帰飲子」=四物湯(当帰・川弓・芍薬・地黄)
血虚が原因で起こるかゆみで、皮膚が著しく乾燥し、爪で肌を核と白い筋が残るような場合。
老人性掻痒症と理解されますが、若者にも急増中の病態です。夜間かゆみが悪化。
疎風・清熱化湿・養血潤燥=「消風散」=炎症性でかゆみを伴う皮膚に対する代表処方。
風湿熱の皮疹:強いかゆみ(夜間増悪)、局所の発赤と熱感、滲湿液が多いまたは水泡形成、
身体の火照・熱感、口渇などが見られる。舌質は紅、舌苔は微黄
2製剤併用での治療の場合(消風散+)
皮膚の乾燥感が強い場合…+温清飲
かゆみ・熱感が強い場合…+黄連解毒湯
患部がじくじくする場合…+越婢加朮湯
去風化湿・清熱解毒=「十味敗毒湯」=炎症や可能傾向のある皮膚の初期に用います。
皮膚化膿症・湿疹・蕁麻疹などで、風湿熱を呈するものに。華岡青州の創作した処方です。
「乾癬体質改善(根治療法)+乾癬皮膚症状改善(標治療法)を並行して行なう。」
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