特集:陰部の病気(陰部のかゆみ、陰部湿疹、クラミジア、トリコモナス)と東洋医学(漢方薬・鍼灸)
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大特集:感染症と東洋医学(漢方薬・鍼灸・経絡ツボ療法)

①クラミジア感染症=自覚症状が少ない
②トリコモナス膣炎=恥ずかしがらずに、すぐ病院へ
③カンジダ膣炎=湿ったところが好きなカビの一種
④尖圭コンジローム=見た目でわかる
⑤性器ヘルペス=放っておくと、かゆみが強くなる
⑥淋病=おりものが増えたと感じる
⑦非特異性膣炎=きつい下着やGパンが誘因
⑧バルトリン腺炎・のう胞=抗生物質の服用でほとんどが治る
⑨外陰炎=清潔にすることがいちばんの予防

「感染症=他人事ではありません、現在、急増中!(10代~20代までの女性に)

「(1)クラミジア感染症」=自覚症状が少ないので、要注意!

性行為感染症の代表的なものがクラミジア=無症状の場合がほとんどであるが、
下記症状に注意
 ①みずっぽいおりものがある
 ②軽い下腹部痛がある。
 ③不正出血がある。
 ④セックスをするときに痛みがある。
クラミジアによる感染は、女性に起こりうる病気と大きく関連している。
症状としてあらわれることが少ないので、注意が必要。

クラミジア感染症の特徴
性行為感染症の中で、クラミジアは、10代半ばから20代までの若い女性に圧倒的に多く、最近急増している性感染症。
奔放なSEXがその背景にある=自覚症状がでない感染症である=増え続けている一因。
自覚症状を感じても、それは、おりものが増えたり、軽い下腹部痛があったりといった程度。
不正出血がみられることもあるが、これらの症状によってクラミジア感染を特定することはできない=気づかないことが多い。
クラミジアの原因菌は、クラミジアトラコマチスと呼ばれる微生物=人(動物)に寄生してのみ生息する菌。
感染後、1~3週間の潜伏期間を経て発症する。
クラミジアが最初に感染する部位は子宮頸管。
クラミジアに感染した男性の精液に混じって放出され、それによって膣と頸管(子宮の境にある)がクラミジアに感染する。
クラミジア感染は、まず、子宮頸管炎となってあらわれる。
次第に感染が進み、子宮内膜炎、卵管炎、と広がっていく。
SEXのときに痛みを感じて受診=クラミジア感染が見つかる場合も多い。
クラミジア感染が、卵管にまでおよぶと、卵管閉鎖、卵管水腫を引き起こす。
卵管がつまると不妊症になる可能性がある。
早産や流産、子宮外妊娠の原因にもなる。
出産にも影響を及ぼすクラミジア=産道(頸管)で胎児が感染し、生まれてから結膜炎や肺炎を起こす場合がある。
妊娠した時はクラミジア感染症の検査をするのが通例。
また、性器外のSEXで感染する場合もある=口からの感染で、咽頭炎や扁桃腺炎になる。
さらに、クラミジアに感染しているとエイズに感染する可能性が3~4倍も高くなる。
クラミジア感染は、コンドームの装着で、ある程度予防できる。

クラミジア感染症の治療方法
クラミジアに感染しているかどうかを検査する。
検査方法
①クラミジアそのものを見つけ出す抗原検出法=おりもの検査=抗原検出法(頸管上皮組織を採取して検査)
クラミジア感染が進行している場合=抗体検出法(血液検査)=抗体検出法(血液によって感染を見る)
最近は、遺伝子診断法が開発され、かなり高い確率でクラミジアを特定できる。
クラミジアに感染しているとわかれば、抗生物質を投与する。
比較的よく効き、2週間ほど飲み続ける。
感染による病気は、きちんと決められた量を、指示された期間飲み続けることが重要。
勝手にやめたり、決められた量を飲まなかったりすると、再発する。
特定のパートナーがいる場合は、2人一緒に治療を受ける。
女性の治療は産婦人科、男性の治療は泌尿器科で受ける。



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