腸内細菌とFK-23


腸内細菌

腸内細菌とは?

 人の腸管には、300種類以上、約100兆個もの腸内細菌が住んでいます。重さにすると1〜1.5kgにもなります。これらの腸内細菌は、有害物質を生成し腸内を腐敗させる「悪玉菌」、腸内環境を健康に保つ「善玉菌」とに大別されます。
 善玉菌の代表が乳酸菌やビフィズス菌です。善玉菌は、ビタミンやたんぱく質の合成、消化吸収の補助、病原菌や悪玉菌の増殖を防止、免疫機能を刺激するなど人の健康維持に役立ちます。
 悪玉菌は、腐敗物質、発癌物質、細菌毒素などの有害物質(アンモニア、フェノール、硫化水素、インドール、ニトロソ化合物など)をつくります。これらの有害物質は、腸に直接障害を与えるとともに、一部は吸収されて長い間には肝臓、腎臓、心臓などの各種臓器に障害を与え、癌、動脈硬化、高血圧、肝臓障害、自己免疫病、免疫能の低下などを引き起こす原因の一つと考えられています。

善玉菌と悪玉菌の生理作用

善玉菌   ⇒              ビタミン、蛋白合成、消化・吸収の補助、悪玉菌の増殖防止、免疫機能の向上⇒健康
乳酸球菌 乳酸菌 ビフィズス菌

悪玉菌  ⇒               腸内腐敗(アンモニア、硫化水素、アミン、フェノール) 発がん物質産生毒素産生⇒下痢・便秘・肝臓障害・がん(大腸がん)高血圧・生活習慣病
 大腸菌 ウェルシュ菌 クロストリジウム等


腸内細菌が乱れると…
 健康な人の腸内には、善玉菌が多く存在し、健康でない人は、悪玉菌が多いことが様々な研究において明らかになっています。健康な人は腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが保たれているのです。
 老化やストレス、抗生物質・免疫抑制剤・抗癌剤・副腎皮質ホルモンの投与などによって、身体の抵抗力が低下したときなどに悪玉菌が増加してこのバランスが崩れることがあります。バランスが崩れると悪玉菌がつくる有害物質の量が増えたり、病原性のある常在菌や外からの病原菌が臓器に侵入して病原性を発揮し、日和見感染、膀胱炎、腎炎、髄膜炎、肝膿瘍、脳膿瘍、腹膜炎、肺血症など様々な病気を引き起こす原因になります。
 腸内細菌の乱れがあるときには、乳酸菌のような善玉菌を摂取することで、腸内のバランスを良くしてあげなければなりません。
  健康で長生きするためには、腸内のバランスヲ整えることが重要なのです。


くすり ストレス 加齢 食べ過ぎ 細菌汚染
    腸内菌叢のバランスがくずれる原因  
          ↓            ↑
    悪玉菌が優勢          善玉菌の摂取!  
      下痢・便秘            腸内バランスが保たれる


腸内細菌とFK−23
 生きたビフィズス菌や乳酸菌を含むヨーグルトなどの乳製品を食べると、腸内環境を整えて健康に役立つ、というのは間違いではありません。
 しかし、意外に効果が少ないのです。それは、ビフィズス菌や乳酸菌は酸に弱く、腸に届く前に胃液の中でほとんど死滅してしまうからです。
 現在では、胃液や胆汁の酸で死滅させないで、腸の中にビフィズス菌や乳酸菌を送り込む研究が進んでいます。しかし、腸にたどりつけたとしても十分に増殖するのは難しいことには変わりありません。
 そこで、乳酸菌エンテロコッカス フェカリスFK−23という乳酸菌をご紹介します。乳酸菌FK−23を特殊加工をすることにより、著しく腸内の善玉菌を増殖させるということが研究により分かったのです。
 ビフィドバクテリウム、エンテロコッカスは100倍以上、ラクトバチルスは1000倍以上の増殖作用が見られました。O‐157・赤痢菌などの食中毒菌の抑制や便秘などの改善に期待が出来るでしょう。






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