特集:子宮の病気と東洋医学(漢方薬、鍼灸)
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特集:子宮の病気と東洋医学(漢方薬、鍼灸)
大特集 「子宮の病気」
①子宮筋腫=良性のこぶだから、あわてないできちんと対処
②子宮膣部びらん=心配いらない「仮性びらん」がほとんどです
③子宮頸管炎=放置しておくと、不妊の原因になる
④子宮頸管ポリープ・子宮内膜ポリープ=子宮内膜の過剰反応が原因
⑤子宮内膜炎=おりものが変だなと思ったらすぐ専門家に相談
⑥子宮内膜症=生理がある女性の1割は、もっている
⑦子宮ガン=最良の方法を選択する
「子宮筋腫」 良性のこぶだから、あわてないできちんと対処。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
生理の量が多く、出血とともにレバーのようなかたまりが出る場合=「子宮筋腫」の可能性大
子宮筋腫の女性の症状
①めまい、立ちくらみがあり、疲れやすくい。
②不正出血がある。
③排尿時に痛みがある。 尿が出にくい。
④おしっこをしても、また、すぐに行きたくなる。
⑤下腹部に、はりがあり、しこりを感じる。
これらの症状がある場合は、「子宮筋腫」の可能性大 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「子宮筋腫の特徴」
子宮は暑さ1~2センチの平滑筋と呼ばれる筋肉でできている。 その筋肉の層に、こぶのような腫瘍ができる。→ 子宮筋腫。
こぶの大きさは、大豆くらいのものから、大人の頭くらいのものまである。 1つではなく複数できることも多い、10個以上の人もいる。
子宮筋腫の腫瘍は良性=大きくなっても、数がたくさんあっても、命に問題なし。
子宮筋腫は、30代以降の女性に多くみられる病気。
最近は初経の年齢が早くなったことで、20代の未婚の女性でも、子宮筋腫ができる場合も多い。
現在は、食生活も欧米化し、仕事や人間関係が大きなストレスをもたらす時代である。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
それらの影響で、体に備わっている免疫力が低下し、子宮筋腫にかかる年齢が早まっている。
子宮筋腫の原因は、まだ、はっきりとはわかっていない。
女性は生まれつき誰でも筋腫の芽のようなものを持っていて、女性ホルモンのエストロゲンが、その芽を大きくする。
エストロゲンは成熟期に盛んに分泌されるため、子宮筋腫も、その年代の女性に多い。
思春期や閉経後に子宮筋腫ができることはほとんどない。
「子宮筋腫の種類」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
A)子宮筋のなかに腫瘍ができる=「筋層内筋腫」
B)子宮の外側に向かって筋腫が突き出す=「漿膜下筋腫」、
C)子宮の内側に向かって突き出す=「粘膜下筋腫」
これらの筋腫が1~2個できているもの=「単発性筋腫」
いろいろな種類の筋腫が多数できているもの=「多発性筋腫」
「筋層内筋腫」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
もっとも多いものが「筋層内筋腫」
筋層内筋腫が大きくなると、
①「生理の量が多くなる」②「生理の期間が長くなる」③「生理痛がひどい」④「おしっこが近くなる」⑤「貧血を起こす」
などの症状があらわれる。
「漿膜下筋腫」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「漿膜下筋腫」=初期の段階では自覚症状がない=不妊や流産の原因になる
=おなかに触れてしこりを感じたり、下腹部に、はりが出てくる=10cm以上、かなり大きくなってから。
「漿膜下筋腫」の自覚症状=①「トイレが近くなる」②「おしっこが出にくい」③「便秘がちになる」④「腰痛がある」
子宮筋腫の3タイプのなかでもっとも気づきにくいといえます。
「粘膜下筋腫」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
筋腫が小さいうちから筋層内筋腫と同じような症状が激しく出る=粘膜下筋腫。=不妊や流産の原因になる
「黄色くて水っぽいおりものが増える」「不正出血がある」などの症状も加わる。
「子宮筋腫の検査」
①大きなしこりがある場合=触診、内診でわかる。
超音波検査、MRI検査によって、さらに詳しい筋腫の状態を調べる。
超音波検査は、プローブという検査器を使って腹腔内をモニターに映し出して診る検査。
おなかの上からあてる方法と、膣の中に入れて診る方法がある。
子宮や卵巣の状態をより精密に観察できるのは膣の中に入れる方法になる。
「子宮筋腫の一般的な治療方法 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大」
①筋腫が小さく、ふうつに日常生活を送れる状態=治療はせず、3か月に一度は健診を受けながら経過を見守る。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
②筋腫が大きくなり、上記の症状が、つらく日常生活に支障をきたす場合=治療が必要となる。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮筋腫の治療方法=①薬を使うもの、②外科手術、 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
①エストロゲンの分泌を抑える薬などを投与=症状を軽くする、筋腫を小さくする。
②それでも症状がよくならない場合=外科手術を考える
外科手術
①子宮を全部摘出する「全摘術」
②将来の妊娠・出産のために筋腫だけを取り除き、子宮を残す「核出術」
「全摘術」=開腹手術
「
核出術
①下腹部に数か所、小さな穴を開けて行う「腹腔鏡下手術」、
②おなかを傷つけることなく、膣から内視鏡(子宮スコープ)で処置する「膣式内視鏡下手術」
どの手術を選択するかは、筋腫の数や大きさ、筋腫がある位置などを総合的にみて判断する。
注意事項
①妊娠・出産を望む場合は、子宮を残しておける可能性があるかどうかを必ず尋ねる。詳しい説明を受ける。
②手術法の長所、短所を理解する。
どのようなメリットがあり、デメリットがあるかを確認、納得して手術に臨むこと。
(2)子宮頚部びらん、子宮膣部びらん
「子宮膣部びらん」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「子宮膣部びらん」=大多数は「仮性びらん」=心配いらない。
症状=おりものの量の増加、おりものの色の変化
①おりものが黄色味を帯びている
②白っぽいおりものが出る
③セックスのあと出血する
「子宮頚部びらん」=白や黄色のおりものが出る。セックスの後、出血する。
「子宮頚部びらん」の特徴
びらんというのは、「赤くただれた」状態=膣の突き当りの部分があかくただれている病気。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮膣部びらん=成熟期の女性のほとんどにみられる病気=「仮性びらん」と「真性びらん」の2種類がある。
成熟期になると、女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモンの分泌が盛んになる。
そのために、ふくらんだ頸部の上皮組織が子宮口から膣のほうにはみ出して赤くただれているように見える=「仮性びらん」
「真性びらん」=子宮膣部をおおっている上皮が剥けて、中のやわらかい組織がむき出しになっているもの=「真性びらん」
仮性びらんが多く、真性びらんは滅多にない。
「子宮頚部びらん」の症状
①おりものの変化、②セックスの時の出血=仮性びらんの場合は、まったくないことも多い。
おりものの変化が激しい、セックスのたびに出血するようなら、真性びらんが疑われる。=専門家に相談。
「子宮頚部びらん」の治療方法
「仮性びらん」で、とくに症状がないものは、治療しない=経過を見る。
「真性びらん」は、①膣洗浄、②炎症を抑えるために抗生物質(飲み薬)を投与、③膣の座薬を使った治療がある。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「子宮膣部びらん」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「子宮膣部びらん」で、重要なのは、「子宮頸ガン」との識別。
びらんの赤くただれた状態が「子宮頸がん」の初期症状ととてもよく似ている。
検査で、ガンでないことを確認しておく必要がある=検査は、びらんの組織を綿棒でこすりとって行う。
子宮膣部びらんから子宮頸ガンに移行することもない。
子宮膣部びらんがあっても、そのまま経過するのがふつう。
子宮膣部びらんの状態を、軽度にとどめておく注意が必要。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
(3)「子宮頸管炎」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「子宮頸管炎」=放置しておくと、不妊の原因になる。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
おりものの状態がいつもとは違う
①おりものの量が増えた。②おりものの色は黄色っぽい。③おりものに悪臭がある。
ふだんより、おりものが増え、悪臭のある黄色っぽい膿のようなものが出ている場合=子宮頸管炎の可能性大。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「子宮頸管炎の特徴」
子宮頸管炎はクラミジアや大腸菌、淋菌などが膣から子宮頸管部の分泌腺に入り込み、炎症を引き起こす病気である。
子宮頸管は外部から細菌が比較的入りやすい部分、感染の可能性も高い。
①セックスした男性が淋菌に感染していた。
②恥垢がたまっていてペニスが不潔で炎症を起こしている。
(パートナーのペニスが包茎の場合は、恥垢がたまりやすいので、ふだんから「清潔」をこころがけるよう注意する。)
(セックスの前に、彼女自身で、ペニスを綺麗に洗浄する)
③生理中にタンポンを使用している女性は、タンポンの挿入によって膣が炎症をおこしている場合もある。
④流産や人口妊娠中絶、分娩の後。
(子宮がまだ回復していない状態=この時期にセックスをしたりすると感染することがある。)
「子宮頸管炎の症状」 おりものの変化=原因になっている細菌によっておりものの状態も違う。
①クラミジア感染=白く、水っぽい、サラッとした感じのおりものが出る。
②淋菌感染=黄色い膿のようなおりものが出る。
下腹部の痛みや不正出血があり、ひどくなるとセックスのときに痛みを感じ、出血したりする。
放っておくと、感染部分は子宮の上の方に広がり、
子宮内膜炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎、肝周囲炎などの病気に発展する。
オーラスセックスによって咽頭に感染する場合もある。
骨盤腹膜炎になると、下腹部に強い痛みを感じるようになる。
肝周囲炎では上腹部に激痛が起こる。=肝周囲炎では、救急車で、病院に運ばれる人もいる。
子宮頸管部の炎症が子宮内部に拡大すれば、不妊症になる。=早期発見が必要
「子宮頸管炎の治療」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮頸管部から分泌物をとって培養し、感染を引き起こしている細菌を特定して、ふさわしい抗生物質を投与する。
慢性化すると治療にも時間がかかる。=完全に治るまで治療をつづける。
自覚症状がなくなったからと勝手に治療をやめると慢性化してしまう。
卵管炎に病気が移行し、不妊症になるので、注意する。
この病気を予防するには、コンドームの着用がよい。
治療中は原則としてセックスは禁止。
若い世代にとっては、辛抱が大変な期間かもしれないが、とにかく我慢する。
夫や恋人など定期的にセックスする相手がいる場合は、いっしょに治療を受けるとよい。
(4)子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ = 子宮内膜の過剰反応が原因
生理中でもないのに出血があるという場合=子宮の病気の可能性大
子宮頸管ポリープの症状
①予定日の前から生理がつづき、なかなか終わらない。
②おりものに血液が混じっている。
③セックスしたあとに出血がある。
子宮頸管ポリープではおもに以上のような症状がみられます。
子宮頸管ポリープ=病気の特徴
子宮頸管は子宮内から膣につづく細い管のような器官。
腺細胞で覆われ、頸管腺がある。頸管腺からは頸管粘液が分泌される。この腺組織は過剰にできやすく、頸管内に飛び出してくることがある。
キノコが生えたような形の突起になる=これが子宮頸管ポリープである。
ポリープの茎の部分は長く伸び、キノコにあたる部分が膣内に下がってくると、膣内の細菌に感染して炎症を起こしたり、
セックスによってペニスにふれることで出血する=不正出血を起こす。
ポリープができる原因は、はっきりしていないが、ホルモンの影響が考えられる。
ポリープの大きさは、ちいさいものは米粒くらい、大きくなるとそらまめ大程度になる。
ポリープは良性で、ガン化することはほとんどない=そのまま放っておいても健康上問題はない。
セックスのときに出血したり、生理中でもないのに、だらだらと出血が続いたりするため、多くは摘出する方法がとられる。
放置しておいて自然にポリープがなくなることはない。
ポリープは子宮頸管だけではなく、子宮内にもできる=子宮内膜ポリープ
子宮内膜が過剰に増殖することが原因になる=ホルモンの影響による。
そのホルモンはエストロゲンで、エストロゲンが過剰にあったり、子宮内膜のエストロゲンに対する感受性が高かったりすると、
子宮内膜が過剰に増殖し、ポリープになる。
子宮内膜ポリープは、子宮頸管ポリープにくらべて、不正出血が少ない。
生理の量が多いくらいでほとんど症状がない場合もある。
ただし、子宮体ガンと似たような形状、症状である。=両者の識別はしっかりしておくこと。
子宮頸管ポリープ=治療方法
手術でポリープを切除する=(ポリープを根元から切り落とすだけで、1~2分で終了、痛みなし)
根元が太いポリープの場合は、まれに入院が必要となる。
切除したポリープは病理組織検査で良性かどうかを確かめるが、まず悪性ということはない=心配はいらない。
子宮内膜ポリープは、通常、子宮鏡による摘出手術を行う。
麻酔なしか、ごく軽い麻酔で摘出する。出血量が多い場合は入院。
(5)子宮内膜炎 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮内膜炎=おりものが変=おりものの量や色、においに注意、おりもの以外のからだの変化にも注意
子宮内膜炎の症状
①色が膿のように黄色。
②血液が混じる。
③発熱がある。
④下腹部が痛い。
放っておくと膣や子宮頸管、子宮内膜、卵管、骨盤膜炎と炎症が広がっていく=早期発見、早期治療
子宮内膜炎=病気の特徴 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮内膜が炎症を起こす病気=膣から侵入した大腸菌やブドウ球菌、クラミジア、淋菌などに感染すると発症する。
自然流産や人口妊娠中絶、分娩の後など、子宮が十分に回復していないときにかかりやすい、セックスが原因になることもある。
ダンポンやコンドームなどの異物をうっかり膣内に残してしまうと発症しやすい。膣内に細菌が入らないようにすることが最大の予防。
子宮内膜炎の初期は、おりものの量が多くなり、下腹部が痛くなる、炎症がひどくなると、おりものに血液が混じり、黄色の膿のようなおりものが出る。
発熱や激しい下半身の痛み、不正出血、腰痛なども起こる。
淋菌に感染した場合は、尿道炎を発症して排尿時に痛みがある。
放置すると炎症が子宮内膜までおよび、さらには卵管にも広がって「淋菌性卵管炎」を引き起こす。=不妊症の原因になる。
子宮内膜炎で、結核菌の感染によるものは慢性化する。
慢性子宮内膜炎 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
慢性子宮内膜炎では、だるさや微熱がある程度ではっきりした症状は出ないことが多い。
炎症がひどくなれば不正出血があったり、生理がなくなってしまったり、不妊症の原因になる。
子宮内膜炎の治療 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
おりものを培養して炎症を引き起こしている細菌が何なのかをつきとめる→治療の第一段階。
原因となっている細菌が判明したら、その細菌を退治する抗生物質を投与=同時に炎症を鎮める消炎剤を投与。
炎症がなくなるまで安静にする(入院する場合もある)=完治するまでの期間的な約一か月。
(6)子宮内膜症 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮内膜症=生理がある女性の1割はもっている=生理のとき強い痛みがある。
①生理のとき以外も下腹部に痛みがある。
②生理といっしょにレバー状のかたまりが出る。
③セックスのときに下腹部に痛みを感じる。
④腰痛に悩ませれている。
生理痛の他に、こうした症状があると「子宮内膜症」の可能性大。
子宮内膜症=病気の特徴
子宮の中に、子宮内膜という組織がある。子宮内膜は生理のときにはがれ落ち、月経血として排出される。
ところが、この子宮内膜が子宮の外側や臓器に飛び火して増殖し、生理のたびに出血をくり返すことがある。
これが子宮内膜症で、子宮には膣という出口があるが、飛び火してできた子宮内膜は、はがれ落ちても流れ出すところがない。
飛び火してできた子宮内膜は、その場にとどまってかたまり、進行すると周辺組織が癒着を起こす。
子宮内膜症は10台の後半からみられ、とくに20代から30代前半の女性に増えている。
推定では、生理のある女性の約1割が子宮内膜症とされている。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
原因はわかっていないが、食生活などの生活環境が現在のように変わってきたのにともなって増えている。
初経年齢が低くなり、出産年齢が高くなったことで、からだのなかで女性ホルモンが働く期間が長くなり、それが子宮内膜炎の発生と関わっているとも考えられる。
子宮内膜の一部が骨盤内にはりつくのが原因とする説=子宮内膜移植説
未分化の細胞が刺激を受けて、子宮内膜に似た細胞に変化するという説などもある。
子宮内膜症で最も多いのは、内膜が卵巣に飛び火してできる 「卵巣チョコレートのう腫」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮を含む子宮筋層に内膜ができて出血し、子宮全体が腫れるもの 「子宮腺筋症」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮内膜が、腹膜外に発生する 「腹膜外子宮内膜」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮内膜症の検査
どのような痛みが、いつごろからあるのか、痛み以外にどのような症状があるのか、自覚している症状をできるだけ詳しく、正確に伝える。
子宮内膜症が疑われる場合は、超音波検査、血液検査、腹腔鏡検査やCT、MRI検査などが行われる。
血液の中の腫瘍に関係する抗体を検査する「腫瘍マーカー」のチェックも診断の参考になる。
超音波検査、MRI検査、腹腔鏡検査で、ほぼ確実な診断が下せる。
子宮内膜症の治療 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
①ホルモン薬の投与で生理のない状態にして、病気の進行を抑える薬物療法
②手術によって病巣を取り除く外科手術療法
薬物療法
①子宮内膜の増殖を促すエストロゲンの分泌を抑えるホルモン薬を使って一時的に生理を止め、閉経状態にする「偽閉経療法
②低用量ピルを使って一時的に妊娠状態にする「偽妊娠療法」
偽閉経療法では肩こり、脱力感、関節の痛み、しびれなどの副作用をともなうため、長期間つづけることはできない。
半年続け、少し休んでまた半年続けることを繰り返して、様子を見る。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
手術には腹腔鏡手術と開腹手術がある。
腹腔鏡手術は、おへその下に小さな穴を数か所開け、そこから内視鏡と手術器具を入れて、モニター画面をみながら病巣を取り除く=全身麻酔で行うが、おなかの傷はほとんど目立たない。
開腹手術は、保存手術、準根治手術、根治手術の3つ考え方のもとに行われる。
保存手術では、病巣だけを切除して、卵巣と子宮は残す=将来、妊娠・出産を希望する場合
準根治手術は、子宮を摘出し、卵巣の一部を残す。
根治手術は、子宮と卵巣を全て摘出する。
開腹手術の場合は、方法によって下半身だけの腰椎麻酔か全身麻酔で行われ、下腹部には10~15センチの傷が残る。
子宮内膜症は、再発がかなりある病気なので、再発を完全に防ぐのは根治療法になる。
手術を受けても子宮、卵巣を残せば再発の可能性はある。
質問と答え=「子宮内膜症の女性は、不妊症になる?」
子宮内膜症と不妊症は、確かに因果関係がある = 子宮内膜症の女性の50%(半数)は,不妊を訴えている=不妊になりやすいのは事実。
原因は、子宮内膜症によって卵管が周りの臓器に癒着し、上手に卵子を捉えられなくなる、卵管が閉じてしまう。排卵障害が起こる。
不妊症の可能性が高くはなっても妊娠の希望はあるので、一番良い方法を選択する。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
子宮内膜症は、子宮と卵巣を全摘出する手術以外には完治はない病気。
つまり、子宮内膜症は、閉経まで長いお付き合いをしなければならない病気。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
将来の生活設計や出産計画などを十分に考えて、自分自身で、一番良い治療法を選ぶ。
まず薬物療法で様子をみながら、限界段階で手術を受ける。
薬物療法と手術を組み合わせる。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
(7)子宮癌
子宮癌 = 生理は終わったはずなのに出血する。
①セックスのときに出血する。
②生理、セックスのとき以外にも出血する。
③おりものの量に変化がある。
④生理がいつもより多く、長引く。
これらが子宮ガンの兆候としてあらわれる場合がある。
→ 調合漢方薬服用可能
子宮癌=病気の特徴=子宮ガンは、2種類ある = ①子宮頸ガン、②子宮体ガン。
①子宮頸癌は、子宮と膣の境目(外子宮口)のあたりに発生するガン。 → 調合漢方薬服用可能
子宮ガンのほぼ90%が、子宮頸がん=原因は、「ヒトパピローマウイルス」
「ヒトパピローマウイルス」は、ペニスの恥垢や分泌液の中にいてセックスによって感染する。
また、出産回数が多い、子宮膣部びらんがある、子宮頸管炎を起こしている場合も、子宮頸がんになりやすい。
セックスする相手が包茎ということなら、恥垢がたまりやすいため感染率も高まる。
つまり、子宮頸ガンは、性感染するウイルスが原因のひとつ。
若いころからセックス経験が多い女性は、かかるリスクは高くなる。
子宮頸癌は、初期の自覚症状は、ほとんどないが、ただ、不正出血がある。
セックスのあとに出血する、生理が終わったのに、また出血する。
生理以外の出血があった場合は注意が必要。
血液の量は、さまざまで、多いことも少ないこともある。
色も、鮮血だったり、褐色だったり、個人差がある。
癌が進行すると、悪臭のある茶褐色のおりものが増える。下腹部に痛みを感じる。排尿が困難になる。
子宮頸癌は、どの年代の女性にもみられる。
30歳くらいから増え、40代、50代がピークになる。
子宮頸癌の前段階である「異形上皮細胞」は、10代、20代の女性からもみつかっている。
②子宮体癌=子宮内膜がんとも呼ばれ、子宮の内側にある子宮内膜にできるガン。 → 調合漢方薬服用可能
原因は、食生活の影響=動物性脂肪をたくさん食べる食傾向の地域に発生率が高い=食生活の欧米化に伴い、子宮体ガンも増えている。
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンがガンの発生に関わっている=顕著な晩婚傾向、少子化傾向=子宮体ガンの増加の原因のひとつになる。
子宮体ガンも生理以外の不正出血が初期症状といえる。
セックス時や排尿時の痛み、骨盤周辺の痛みなどもあらわれる。
子宮体癌にもっともかかりやすいのは50代から60代の閉経期を迎えたあたりの女性。
子宮体ガンは、肥満、高血圧、糖尿病がある女性に多い。 → 調合漢方薬服用可能
子宮癌の検査
①子宮頸ガンの検査は、通常、膣のなかに綿棒やヘラのようなものを入れてこすり、細胞を採取して顕微鏡でガン細胞の有無を調べる=「細胞診」=短時間ですみ、痛みもない。
検査前に膣をきれいに洗いすぎると分泌物がうまく採取できず正確な判定ができないので、ごくふつうの状態で検査に臨む。
この検査で疑わしいという結果が出た場合は、その部位の組織をとってさらに詳しい検査を行う=「組織診」
②子宮体ガンの検査は、専用の器具を子宮の奥に入れて子宮内膜の一部を採取して行う=多少の痛みや検査後の出血がみられる
細胞診で疑わしい結果が出たときは組織診が行われる。痛みを伴うため、麻酔をかけて組織を削り取る。
子宮頸癌の検査で子宮体癌が発見される場合はほとんどない。発症ルートが違うので、検査を受ける場合は別々に受ける必要がある。
子宮癌の治療方法。 → 調合漢方薬服用可能
①子宮頸癌の治療は、ガンの進行段階によって異なる。。 → 調合漢方薬服用可能
子宮頸がんの進行段階、ステージ(病期)
0期…早期のガン。子宮頸部の上皮内だけにガンが認められる。
1期…子宮頸部だけにガンがあり、ほかには広がっていない。
2期…子宮頸部以外にもガンが広がっているが、骨盤壁、膣壁の下3分の1には達していない。
3期…ガンが骨盤壁まで達し、ガンと骨盤壁の間にはガン以外の組織がない。あるいは膣壁浸潤が下方向に3分の1を超えている。
4期…ガンが小骨盤腔を超えて広がっている。あるいは膀胱、直腸の粘膜にも広がっている。
子宮頸がんの治療方法。 → 調合漢方薬服用可能
外科療法、放射線療法、抗がん剤による化学療法の3つがある。
ステージが、進むにしたがって、治療も困難になる。
早期発見ができれば、レーザー光線で病巣だけを取り除く方法で完全治癒可能。=妊娠、出産も可能。
国立がんセンターのデータでは、0期では治療後の再発の例はない。
5年生存率は1期が92.1%、2期73.1%、3期49.2%、4期20.4%となっている。
②子宮体がんの治療方法。 → 調合漢方薬服用可能
外科療法、放射線療法、化学療法、ホルモン療法の4つがある。
子宮体がんの進行段階、ステージ(病期)
0期…子宮内膜に正常細胞とは異なった「異型細胞」が増えている。
1期…子宮体部分にだけガン細胞が認められる。
2期…ガンが子宮体部を超えて子宮頸部にまで広がっている。
3期…ガンは子宮外に広がっているが、骨盤を超えて外には広がっていない。あるいは骨盤内、大動脈周囲のリンパ節に転移が認められる。
4期…ガンが骨盤を超えて他の部分に広がっている。あるいは膀胱、腸の内腔に入り込んでいる。
5年生存率は1期92.2%、2期88.5%、3期70.2%、4期16.7%となっている。
0期で、子宮全摘した患者さんの手術後の再発はない。(国立がんセンター調べ)
子宮癌=注意事項。 → 調合漢方薬服用可能
子宮頸ガン、子宮体ガンでは、進行段階によって治療方法も手術方法も異なる。
まず、手術前、手術後に放射線療法、抗がん剤による化学療法と組み合わせることが多い。
それぞれの「癌(ガン)」の状態と照らし合わせながら、医師から説明を受け、最良の方法を選択する。
がんの治療では、手術の痛みに加え、放射線療法や化学療法による副作用の苦痛、苦悩がある。避けて通れない道になる。
手術後の生活上の注意点、副作用について、納得がいくまで、しっかり説明を受けておくこと。
子宮ガンの検査は、会社で行う「子宮ガン検診」なら無料。
それ以外は、市町村単位で行うガン検診を受ける。
自治体が行うものは年齢制限(子宮頸ガンは30歳以上、子宮体ガンは自治体によって異なる)がある。
子宮癌の検査
①超音波検査=「エコー」と呼ばれる検査。プローブという検査器を用いて、おなかの上からあてる経腹エコーと、膣の中に入れてみる経腟エコーの2種類がある。
筋腫の位置や大きさ、だいたいの数がわかる
子宮の大きさ、内膜症の位置や癒着の状態、卵巣や卵管の病巣、子宮ガンの識別もできる。
②MRI 検査=磁気を使って、縦横斜めから体の内部の断面像を写真撮影してみる検査。
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣の病巣が、超音波検査やX線をあててみるCTより鮮明にわかるのが特徴。
内膜症が子宮の筋層にできる腺筋症の色別にすぐれている。
③腹腔鏡検査
子宮内膜症は超音波検査やMRI 検査でもある程度のことはわかるが、
確定診断するにはおなかを開腹して調べるか、腹腔鏡で病巣を採取して調べるかのどちらかの検査が必要になる。
不妊治療でも、しばしばこの検査が行われる。
腹腔鏡検査は、全身麻酔でおなかに小さな穴を開け、腹腔鏡という先端にレンズのついた内視鏡(ファイバースコープ)を挿入し、
カメラが映し出す内部をモニター画面をみながら病巣を調べる。
腹腔鏡は、直径5~10ミリ。 細いものでは、2~3ミリ程度のものがある。
腹腔鏡下手術も同じ方法で、手術に必要な器具を挿入して行う。
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